信用度の落差で儲ける?

お金とは信用である。

 

昨日の続きっぽい感じですが,今日も引き続き金利の話しです。

題名の通り,信用の落差で儲ける?ですが,それをやっているのがまさしく銀行です。ご存じの通り,私たちが銀行に預け入れる預金の金利は,0,001%ぐらいです(100万円預金して10円くらい)。銀行にとっては負債なので,金利は低ければ低いほどいいわけです。

みんなから預かっている預金を,お金が足りていない人たちに融通(資金を融通するから融資と言います)することで,銀行の存在が活きてくるわけです。

当然,ただで貸すわけにはいけないので,前回もお話したように金利を付けてお金を融資します。言うなれば,私たちの銀行に対する信用(0.001%くらい)とお金を借りる人の信用(1~14%)の落差を利用して利益を得ているわけです。お金は信用なので,信用に信用を利用して利益を得るとは,銀行を考えた人はとても頭が良いと思います。

さて,余談ですが,お金を貸してくれるところといえば,銀行以外にも消費者金融信販会社などがあります。銀行以外のところは,とても金利が高く,中には金利が約20%くらいのところもあります。これは,銀行等と違って預金者からお金を預かる業務ができない(商業銀行は免許制)ので,低金利で貸し出すお金を用意することができないのです。そうなると自分たちで用意したお金を貸し出すので,貸し手としては高い金利をとらないと,危険すぎて割が合わないのです。

お金がお金を生むとはよく言いますが,金融業は信用度の落差を利用して,お金にお金を生ませているのです。とてもおもしろいですね。

それでは。

お金を追い回せ!