半額シールはありえない?

お金とは信用である。

さて,今回の題名ですが「半額シール」です。

私が学生の時,閉店間際のスーパーに行き,よく半額シールの貼ってあるお総菜ばかりを選んで買っておりました。しかも私だけでなく,その時間帯になるとたくさんの主婦や学生が来店し、大量の半額シールのお総菜ばかりを買っていくのです。みんな半額シールに魅了されていたのです、その商品の魅力ではなく…。

しばらくすると,そのお店はなくなりました。その半額シールだけの影響とは思いませんが,徐々にボディーブローのように身体を蝕んでいたのでしょう。

そのときは会計等の知識など全くなかったので,半額シールの恐ろしさなど知りませんでしたが,勉強するにつれて諸刃の剣だと感じるようになりました。半額シールは50%の値引きと一緒であり,その商品を捨てるよりは現金として50%だけでも回収できる方が良いという感覚なのでしょう。しかし、商品の価格を50%にするということは,長い年月をかけてその商品あるいは今まで蓄積してきた信用やその店のブランドを50%に値引きする代わりに,僅かな現金を手にするという,非常に釣り合っていない交換な訳です。これを一度してしまうと,半額シールを貼らないとお客さんは来なくなります。半額シールを貼っていることが信用になってしまったのですから…。安さは安さに負けるのです。

売って変わって、この事例とは逆の現象を体験しました。

先日、たまたま閉店間際のコストコに行ったとき流石は世界のコストコだと思いました。コストコは一切値引きなどせず,すべて廃棄していました。コストコの収益モデルは,たくさんのコストコ好きの年会費です。当然みんなにコストコ好きでいてもらう為には,商品の魅力が欠かせません。そこでコストコは閉店間際でも一切値引きせず,廃棄してまでも商品の魅力とコストコブランドを必死で守っていたのです。

信用やブランドを安売りしては絶対にいけません、安いは必ず安いに負けるのです。これを肝に免じておきましょう!

では。

お金を追い回せ!

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